兄妹の罪


「…いやあぁぁっ!」

寝ていたわたしが、叫び声をあげる。

それに驚いて、おにぃちゃんはすぐに部屋に入ってきた。


「…どうした…!?」


わたしは、おにぃちゃんに抱きついた。



「…由梨…?どうした?」

「ママが…」

わたしは震える声で…

おにぃちゃんの背中に回している自分の手の力を強めた。


「ママが…パパと一緒に笑ってた…。」
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