死神と私
千愛姫の言った言葉を聴いたとたん一気に背筋が凍りついた。

私は震えている手を片方の手で押さえる。

「ねぇ…それってもしかして…」

水香は恐る恐る口を開いて言う。千愛姫はじっと水香を見ていった。

「亜花猫はあたしたちの居る学校で突如死んだ…原因は未だに不明。そしてまた次の日折秋保も亜花猫と同じ状態で死んだ…結局病死って事になったけど」

「な…なんなの?さっぱり…」

「一つは殺人…皆体に刃物みたいなもので切られて死んでいたの,それで傷口から入ったウィルスが広がって結果,病死って事なの」

そんなのありえない…。

「服に敗れた跡とかは?」

「それがないらしいんだって…」

じゃあ…死神…?でもありえない。そんな物騒なの居るわけないよ。

あの殺気はきっと悪霊。悪霊。悪霊だ。

そう言い聞かせないと自分が狂ってしまいそうだから。だって分かってる。

本当は…死神だって。

どうしているの?まさかこの中の誰かを殺しにきたの?

するとガチャッとドアが開いた。ドアを開けて入ってきたのはミズキであった。

ほっとしてしまう自分。

「ねぇっ,早く私の部屋に行って布団敷きに行こう!」

「あ、うん」

「Оk」

水花の言った言葉に承知する二人。

早く…この場から去らないとダメだ。居る。此処に。

殺気を…少しだけ感じる。まるで自分の存在を示すかのように。

三人は階段を上って二階へ行き,水香の部屋に入る。

するとその瞬間下から「ドンッ!」と物が落ちる音がした。ミズキと千愛姫は硬直したまま後ろを向いている。

「だ…だだだ大丈夫だって」

ミズキが震えた声でそう言う。

「うん。だね」

千愛姫は布団を適当に敷いて三人分の枕をポポンッと置く。

そして夜の23時まで話をしていたおかげで千愛姫は眠りについていた。

しかし水香とミズキはまだまだ余裕でNARUTOについて語り合っていた。

「サスケとか良いよね!第二部とか格好いいし!」


「うん!でも私はゾッコン水月だな♪」

「やっぱ水香の好みって水月なんだぁ…」

「あはは!ミズキだってサスケ好みでしょ!」

ケラケラと笑いながら言っている水香とミズキ。

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