ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥みゆき‥」


「んっ‥‥まさ‥なお‥」


普段は何となく恥ずかしくて、呼び捨てなんてできないんだけど‥。


ベッドの上では、彼の低くて甘い声で名前を呼ばれたい。


それはまるで魔法のように、私の冷えきった心をゆっくりと溶かしていくようで‥。


私はその優しくて温かい感覚に溺れていく。


でも‥どこか深い場所から‥。


私の心の声が‥聞こえてくる。
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