ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥え?どういうこと‥?」


ドアの向こうには‥何もなかった。


テレビも洗濯機も冷蔵庫もベッドも、もちろん彼の服も‥。


何もかもがキレイに姿を消していた。


「‥え?何?理解できないんだけど‥。」


私はハッとして、携帯をカバンから取り出した。


いつも使い慣れている携帯なのに、思うように指が動かない。


それどころか、嫌な予感に指が震えだした。
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