ラブ・ストーリー~可愛くない女~
気が付くと、私は走り出していた。


すっかりと暗くなった景色がぼんやりと霞んで見える。


どうしよう‥どうしよう‥。


このままだともう二度と、正直に会えないかもしれない。


‥私と彼を繋いでくれるのは‥もうあそこしかない。


今にも涙がこぼれ落ちそうなまま、私は走った。


涙なんか‥流したくない‥!


‥このまま泣いたら‥もう全てが終わってしまう気がする。
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