ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥山下さんは悩みに悩んで‥保育士になることを決意したんです。決して軽い気持ちで転職したわけではありません。」


空っぽになってしまったグラスが‥コトンと置かれた。


「‥僕は山下さんの心を救ってあげることができませんでした。でも‥みゆきさんならできると思います。彼は‥あなたのことを心から愛していたのですから。」


「‥私の目の前から突然消えたのに‥?愛されていたかなんて‥もうわからないです。」


私は康介さんの背中に呟いた。


「山下さんの気持ちに偽りはないです。信じてあげてください。きっと何か事情があったのでしょう。お願いします‥山下さんを助けてあげてください。」
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