ラブ・ストーリー～可愛くない女～

「‥康介さん。」


あんなに悲しそうな康介さんを見たのは初めてで‥。


心配になって慌てて康介さんを追いかけようとしたら、先に厨房から出ていったはずのサトシくんがスッと私の前に立ちはだかった。


「‥サトシくん？あの‥康介さん、落ち込んでて‥私‥。」


「康介さんのことは大丈夫だから。俺達が付いてる。あんたは‥あんたが想う人のところへ行った方がいい。」


「‥サトシくん‥。」


私はサトシくんに背中を押されて、厨房の裏口から外に出た。