ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥康介さんは、山下さんに自分を重ねてしまっているんだ。‥だから康介さんのためにも‥山下さんのこと、よろしくお願いします。」


いつもはクールなサトシくんが‥私に頭を下げて言った。


サトシくん‥。


私は頷いて、BAR COCOROを後にした。


‥私と正直が初めて会った場所で。


必ず、彼を見つけてみせる。


私はギュッと唇を噛んで、前を向いて歩き始めた。
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