ラブ・ストーリー~可愛くない女~
彼にもう一度、会えるかもしれない‥。


それまでは諦めないって決めたんだから。


「‥もう0時かぁ‥。そろそろ帰ろうかな‥。」


そう呟いて席を立とうとした瞬間。


「‥よろしかったら、どうぞ。」


蝶ネクタイを付けたバーテンダーが私の前にカクテルを置いた。


それは‥見るからにトロピカルな黄色いカクテル。
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