ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「みゆきさん、大丈夫ですか?」


康介さんが心配そうな顔をして私を見た。


「康介さん、今日は喉ごしのいいお酒、どんどんください!」


空になったグラスを見ていたら‥今にも涙が溢れそうになる。


「‥みゆきさん、何かあったんですか?」


「‥お願いです。今日だけは何も考えなくていいくらい飲ませてください。」


私は無理やり笑って康介さんに言った。


「‥わかりました。」


康介さんは頷くと、いつも通りスマートにカクテルを作って、スッと置いてくれた。


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