Dreamers-夢物語-
ふと目を廉が座ってた席に向けると、廉の忘れ物だろうノートが置いてあった。
あたしは手に取り、届けに行こうと頭が言う。
やっぱり胸がモヤモヤして気持ち悪い。
あたしは早めに学校を出ることにした。
―
「ほな、またな♪夜だからきーつけて帰れや?」
「あ、うん。じゃ、また」
授業が終わったあと、諦めてなかった坂本はあたしを学食に引っ張り出した。
学食に行くと、クラスメートの女の子2人と男の子3人があたしと坂本を待っていて。
何をするんやらと思ったら、ただのお話会。
何でこんなことしてるんだと、周りに聞いてみると、みんな廉と何かあったんじゃないかと思い心配したからだという。
もしかしたら傷付いて落ち込んでるんじゃないかって。
だから、わざわざあんなお話会をしたらさい。
嬉しくない訳じゃないけどさ…。
終わったら時計は7時を指していて。
長々と話していたみたい。
世間話、恋愛、成績、この後の話とか色々。
つまらなかった訳でない。