Dreamers-夢物語-
ピローン、ピローン!
静まり返った部屋にあたしの携帯の着信音が鳴り響いた。
抱き締められてるあたしは、廉の隣に投げ飛ばされた携帯を頑張って、手を伸ばして取る。
ディスプレイには郁の文字。
廉は誰?と聞いてくる。
郁だよと言って電話に出た。
『士!!今何時だと思ってんだよ!!どこ行んの!!』
出るなり、携帯から郁の怒鳴り声が響く。
うっさ…とちょっと不愉快な顔をしつつ、郁と話す。
「ごめんね。あのさ、あたし今日帰らないから」
『はぁ!?なんでだよ!!飯作っちまったじゃん!!帰ってきてよ!』
「あー…それは〜…」
そう言いながら、目線を廉にやった。
廉は離す気ないみたいで。
廉を見てることに気付いた廉は、あたしが通話してるというのに、普通に口にキスしたり、体触ったりする。
やめて!って小さく言うけど、暴走してんのか聞く耳を持たない。