Dreamers-夢物語-
「今日だけだよ。朝起きたら着替えに帰るし、学校終わったら病院行ってすぐ帰るからね」
「ありがと」
仕方なく思ったあたしは携帯をソファーの近くにあるテーブルに置く。
廉はただ飢えてるだけなのか、それとも1人が今更嫌になったのか。
それとも…やっぱりお母さんのこと不安に思ってるんじゃないか。
あたしは廉の頭を撫でる。
「士…いい…?」
「勝手にして」
少し嬉しそうな顔をした廉はそのままあたしに食らいついた。
廉…あんたやっぱ1人になること、不安に思ってるんじゃないの…。