Dreamers-夢物語-
―放課後。
「お母さんどんな人?」
「優しいよ」
学校の授業が終わってすぐ、あたし達は廉の母が入院してる病院に向かった。
学校からすぐの病院だという。
歩きながら、お母さんがどんな人かと何やってる人とか廉に質問だかり。
昨日に比べ、廉は少し元気出たみたい。
すると、大きな病院が目に入ってきた。
「母さんは505号室。1人だけの病室なんだよ」
「寂しいね1人」
ぎゅっと繋いでた手を強く握った。
1人の病室は母さんも同じだったから。
寂しいだろうなって思っちゃった。
「あら、海東さんの!またお見舞いかしら偉いわね」
「あ、こんにちは」
どうやら看護士さん達とは顔見知りみたい。
てか、この顔だったらモテるだろうな十分。
逆ナンされてたりして…。
笑顔振りまいてるし、ムカつく…。
話し終わった廉は歩きながら、なんだよ士?と言ってあたしを見る。
モテそうだねとボソッと言うとあたしは笑う。
俺はお前しか興味ねぇから。真面目な顔して言った廉に少し戸惑った。