Dreamers-夢物語-
間近にいる成瀬に俺は手を伸ばした。
そのまま成瀬を勢い良く俺の体に抱き寄せた。
「ちょっ、廉!!」
暴れる成瀬をしっかり、腕の中で押さえつける。
―プチッ。
そのとき、俺の頭の中で何かが切れる音がした。
「廉痛いんだってば!」
「…好きだわ、やっぱ」
「え?」
「成瀬がやっぱ好きなんだっての」
暴れていた成瀬は、抵抗を止める。
俺の言葉にびっくりして動かなくなった。
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