夢の外へ
「すごいなあ」

キョロキョロと周りを見ていたら、素敵なカフェを見つけた。

ちょっと入ってみようかな。

そう思った私はカフェの中へと足を踏み入れた。

レジでブラックティーとマカロンを頼むと、1人がけのソファーに腰を下ろした。

「んー…」

躰を思いっきり伸ばした。

このカフェ、すごくいいなあ。

杏樹といつも行くカフェはいかにも“オトナ女子”って感じだけど、ここはいかにも“奥様”って感じ。

店内に流れている音楽はジャズ。

今度杏樹を誘って、一緒にこようかな。

その時だった。
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