夢の外へ
『もう5分でつくから』

18時5分前に千景からメールがきた。

私はもう1度玄関にある姿見で今日の格好をチェックした。

今日はブルーのマキシ丈のワンピースに、白のレースのストールで決めて見た。

うん、決まってる。

足元にミュールを履くと、部屋を後にした。

マンションを出て、千景の車がくるのを待つ。

時刻は3分前、もうすぐだ。

その時、
「――明日香…」

名前を呼ばれたので視線を向けると、
「あっ…」

そこにいた人物に驚いた。

元カレである、タカマサだった。
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