夢の外へ
千景の問いに、タカマサは黙っている。

千景は呆れたと言うように息を吐くと、
「無言って言うことは、そう捉えてもいいんだな?

ストーカーしたことを認める、そう言ってもいいんだな?」

タカマサに問いかけた。

問いかけられても、タカマサは黙っている。

何も言わないタカマサに千景はもう1度息を吐いた。

「1回目は見逃してやる。

ただし2回目は許さない。

今度は警察や弁護士に頼んで訴えるし、お前が勤めている会社や親御さんにも報告する。

いいな?」

千景はもう放心状態と言ってもいいタカマサにそう言った。
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