夢の外へ
「これさ、参加費がものすごい高かったんだよねー」

セレブのパーティーだと思って、そこは目を閉じて参加費を払った訳だけど。

でも絶対参加しなきゃ、夢はかなわない。

絶対見つけて、専業主婦になってやるんだから!

セレブの仲間入りしてやるんだから!

「まあ、頑張りなさいね。

私は何にも言わないから」

杏樹が呆れたように返して紅茶をすすった。

「ええ、もちろん!」

私は宣言するように答えた。

これを逃したら、もう最後だ。

このパーティーしかチャンスはない。

絶対に見つけて、つかまえて、セレブな専業主婦の仲間入りしてやるんだから!
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