君と私のsubtext
「会長、ビールどうぞ?」

「岸…俺が苦手なの、知ってて薦めてんだろ?」

「え、苦手だったんですか?」

「白々しいんだよっついでにモテてんのむかつくっ」

「きゃーっ、会長が岸クン襲ってる~~っ」
「いや~~~~っ」
「女にもてないから、てやめなよ~」

「ちげぇしっ」


とても、賑やかだ。


「K先輩、かっこいー」


ゆうはめろめろだ。


にしても、K先輩、て言葉は偉大だ。

初めは、ゆうが岸先輩、て公共の場で堂々と言えない、なんて奥ゆかしさを披露したので、なんとなくK先輩て呼べば、と提案した。

K先輩、と思われる人なんて色々いるから確かに言いやすい、とゆうが頷いて使うようになり、今では公共の場でもそれで話している。

本人に悟られず、他人にもさとられず、公共の場で堂々と話題にして話せる。


それが、幸せらしい。
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