君と私のsubtext
「すきっ腹に酒はよくないから、少し食べたら?」


私が視界に入ったサラダ味の煎餅を渡すと、ゆうは岸先輩に見とれながらばりばりと音を立ててそれを食べる。

なんか異様な光景ができあがった。

とりあえず、傍にあったものを一つずつゆうのそばにおいて、また缶に口をつける。









しばらくすると。


「えへへ、えへへ」




…ゆうが壊れてきた。


私はため息をつき、立ち上がる。

すると、ゆうが急に足をつかんできた。


「わっ、何!?」

「どこ行くの、ちぃー」

「水、探しに行くの」

「水なんて、いいじゃんー」

「よくない。ゆう、すっごい酔っぱらってる」

「酔っぱらってなんかないよー」


酔っぱらいはみんなそういうよ。


呆れてそんな定番の返しもできなかった。
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