君と私のsubtext
「こないだもこないだも、ずーーーっと隣の席でほんっとうざいんすよ」

「はっ!?お前もう、何言ってんだかわっけわかんねぇよ」

「わけわかんねぇのは、会長ですうざい」

「お前、失礼すぎだぞっ」


…収拾つかなそうだ。


私は今度こそ立ち上がる。


「会長、しばらくゆうをお願いします。水買ってくるんで」

「おー頼むわ。なるべく早く帰ってこいよ。ついでに、他にも何本かよろしく、色々うっとーしーから」

「うっとーしいのは、会長ですぅ」

「うっとーしーのはお前だ、この酒乱っ」


ため息をついて、部屋を出た。





合宿棟を出ると、夜のひんやりとした空気が体を包み込んだ。

気分がいい。

先ほどまで酒と人で温まった空間にいたせかもしれない。


冴えた頭で歩き出す。

水があるのは、第二食堂前の自販機。合宿棟から歩いて五分程度の距離だ。

気分転換にはちょうどいい。


歩き始めてすぐ。











「佐伯」
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