君と私のsubtext
しばらく黙って歩いた。






「ねぇ」





その沈黙は、体育館まで戻ってきたところで終わる。




「どう?」


「…何が?」


「最近」


「…」



黙って見上げると、あいつはペットボトルをさっき座っていた階段に下ろす。



また、私を見る。



「どうなの?」



嫌な聞き方。
まるでちゃんと答えろよ、て言われてるみたい。






イエスノーなら、簡単に返せるのに。
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