君と私のsubtext
「よー」


「うわ、かいちょー。何ですか、いきなりー」


「おい、なんで敬語なんだよっ。雨に襲われてさー、雨宿りさせてくれよ」


「はー?女性の部屋に雨宿りでいきなりくるとか………変態?」


「淳子、お前なあ!!」



ドアの外は騒がしい。

どうやら会長が来たらしいのは、声でわかった。



間もなく「わかった、入れば?」なんて声がして――。



「ありがとな、いいってよ」


「一人じゃないのか…て、岸君!?」



淳子先輩の言葉に、思考が止まる。








は――?







「助かるわ、傘なくてさ」


「何々、先に行ってくれれば大歓迎なのにぃ」


「あ、本当に岸君だー」



本当、何で…。
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