君と私のsubtext
「プリントおいとくから、参加するやつかけよーっ。じゃ、解散っ」
会長が教卓の上に置いた紙に、人が集まる。
紙は二枚あったので、一枚はあっという間に空間の奥に持って行かれた。
そこには、岸先輩たちが集まる。
「岸は参加でいいんだろ?」
「ああ」
「お前らはー?」
「岸が行くから参加ー」
「ちょっお前ら、分かりやすすぎっ。目の前にもっといい男がいるだろっ」
「え、どこよそれ?」
「どこどこー?」
「むかつくなっ」
「もうお前、黙って書いとけって」
「岸っ」
笑いが起こる。
ゆうも笑みを浮かべている。
「楽しそうだねっ」
「そうだね」
私は返事しながら荷物を手に席を立つ。
「あれ、ちぃ帰るの?」
「うん、かてきょの日だから」
「おつかれー。あ、参加、てかいとこっか?」
「や」
私は足を止めて、振り返る。
「まだ、バイトどうなるかわかんないし。でれそうなら、直接会長にメールしとく」
「ん、わかった。頑張ってきてください」
ゆうが敬礼の真似事をしたので、小さく笑う。