君と私のsubtext
やだ。


何これ。






手が伸びてきて、私を引き寄せる。




腕の中。



何年ぶりかの、その熱に。







「ちぃ、目、閉じて」








死にそうなほど、顔が赤くなるのを感じた。













「だ、め…っ」


「ちぃ」


「やっ――」






まるでおとぎ話のお姫様のように、





目覚めの挨拶のように―――唇が重なる。
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