君と私のsubtext
「バカ」



言いながら頭を撫でられ、その距離にまたバカみたいに心臓が反応してにげ出したくなる。



ていうか、ここ、てこいつの部屋?
部屋だよね確実に。
何、この展開?
バカ?私、本当バカ!?



泣きたくて仕方ない。




「昨日から泣きすぎ」




あいつがそういって、目元をこすってくる。


その感触に、顔が熱くなって、手首をつかんで離す。



「佐伯?」


「平気だから」



どこが、て顔をするあいつ。



そんなのわかってるからっ。
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