キミが望むのなら
*第3章*
恋する感情‐桃香Side‐
――『俺の携帯番号とメルアド登録してたから、いつでもいいから連絡して?』
「はぁ―……」
「な~に、携帯見つめながらため息付いてるのかなぁ~~?」
「あっ、美樹」
「あっ、美樹……じゃないわよぉ!!もうっ!!」
「ごめんごめん」
ぷんぷんと頬を膨らました美樹は、相変わらずメークもばっちりで可愛い。
「……」
「ん?どうしたの?」
美樹から視線を感じた。
「頬、大分良くなったね……」
「あっ、うん」
見た目ほど酷くなかったのか、1週間して頬の腫れは大分良くなった。
「でもぉ~本当にその頬を見た時はビックリしたよ~~」
「あはは」
少しマシになってから学校には行ったんだけど、それでも美樹は大騒ぎ。
もちろん周りからの視線もヤバかった。
でも周りには階段から転んだと言っておいた。
まぁ、嘘だってバレバレだったと思うけど……
美樹には……本当のことを話した。
美樹はもうカンカン。