キミが望むのなら
「あ―……本当に桃香ちゃんといると楽しいや」
「え///」
た、楽しい!?
「実はさ、明後日ちょっとした用事があるんだけど……」
「そ、そうなの?」
「うん。……それが少し、プレッシャーだったのかな?だからこうやって笑ったの久しぶり」
夜空を見上げる悠君の目は、さっきより少し嬉しそうだった。
「さ、そろそろ帰ろうか」
「……うん」
いつもこの時間が寂しい……
そう思うのはあたしだけなのかな……?
「じゃあ、またね?」
「うん、また明日」
でも、こうやって『また明日』って言ってくれるだけで、あたしは嬉しくなっちゃうんだよね……
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「で?なんでここにあたしまで来てるの?」
「え~、桃香だって来たかったでしょぉ?」