キミが望むのなら
「俺も反省してるから、帰ろう?」
「ど、どこによ」
「俺の部屋に帰ろう?」
ふざけないで……
そんなの……
「い、いや……」
「あ?」
「っ……」
怖い……
もう立っているのさえ、精一杯……
「あ、あたし別れるって言った……」
「だから、俺は認めないって」
「あ、あたしは別れたい……」
「桃香っ!!!」
――ビクッ
「ここじゃ話にならないから、俺の部屋に行くぞ」
「い、いやっ!!」