キミが望むのなら
「お願いっ……助けて―……」
『桃香ちゃん、落ち着いて。今どこにいるの?』
「あたし……「何してるの?」
「っ!!」
いつの間に……
手にタオルを持って、あたしを見下ろすように立っている篤志。
「あ、あっ……」
『桃香ちゃ……』
――ブチッ
携帯を奪われ、電源を切られて、そのまま無造作にベットの上に投げられた。
「ったく、全然反省してないみたいだな……」
「……あ」
「なんで俺がいるのに、他の男と連絡とるの?」
「あつ……」
「なんでだよっ!!」
――ドンッ
「った……」
思いっきり押され、床に背中を強く打ちつけた。