キミが望むのなら
なんか照れる……///
「桃香が惚れちゃうのも分かるよぉ~~」
「っ///!!なんでっ!!」
「わかるに決まってるでしょ~~?たぶん信二君も気づいてるよぉ」
「なっ///」
「あっ、大丈夫っ!悠君は気付いてないっぽいしぃ」
――ホッ
「それでぇ、桃香はなんで元気がないのぉ~~?」
あっ、またその話に戻るのね。
「なんでもないよ。ほんとに」
「うぅ、何かあったら相談してよぉ~~?」
「はいはい。ありがと。美樹」
本当は、昨日の夜のことが気になって仕方ないんだ……
――『俺、両親いないから』
――『ここで生きてる実感を得に来てるんだ』
――『苦しくて息が出来なくなりそうだった……』
初めて話してくれた悠君の心の闇。
そして悠君の決断。
あたしは何も言えなかったのに、それなのに悠君は……
――『桃香ちゃんのおかげだね』
そう言って笑ってくれた。