キミが望むのなら
でも本当にあたしは悠君の支えになっているんだろうか……?
ちゃんと、悠君の為に何かできてるの……?
それが気になって仕方なかった。
「あっ、ねぇ、今日も放課後信二君に会いに行くんだけど。桃香も行かない~~?」
「え?またあたしも?」
「うん、お願いっ!最近……、信二君がおかしいの……」
「おかしい?」
少し声が小さくなる。
「うん……、やっぱりあたしのこと、ウザイって思ってるのかな……」
「え!?でも最近いい感じだったじゃん!!」
「でもね……信二君、最近よそよそしいの……。あんまり会ってくれなくなって……」
うぅ~とついには泣き出してしまった。
「美樹っ、大丈夫だよっ!!頑張ろっ!!」
「桃香ぁ~~」
「ね?」
「う、うんっ……」
美樹も必死に恋をしている。
前のあたしなら、この気持ちはあんまりわからなかったけど……
今なら、恋する気持ちが痛いほどわかる。
いつもあたしを支えてくれる美樹……
次はあたしが支えてあげられたらいいな……