キミが望むのなら
いつも休憩中にくれるアメ。
もちろんいつも桃味。
悠君は食べないのに、いつもあたしの為に買ってくれている。
決して、桃味が好きだと言った覚えはない。
いや、嫌いではないけど。
むしろ、好きだよ?
たださ、いつも桃味のアメを持ち歩いている悠君を見ると、心が温かくなるんだよね。
嫌いとか、好きとか関係なく。
「桃香」
「ん?」
――チュッ
「なっ///」
「うん。食べ頃まではもうすぐかな?」
「っ―………」
あともう一つ。
付き合って分かったこと。
悠君は、たまにイジワルです。