キミが望むのなら
「ごめんね。帰り着くの遅くなったよね?」
「いいよ。桃香の気持ちが一番大事だからさ」
「っ///ありがと……」
こんなことカッコよく言ってるけど、さっきはちょっと妬いてしまったけどな。
これは内緒にしておこう……
「あのさ、桃香」
「ん?」
「4代目就任パーティーが終ったら、ちゃんとデートしようか」
「……え?」
付き合ってちゃんとデートにも行けてない。
それなのに、桃香は文句も言わず手伝いをしてくれる。
それが、俺の為だって分かってる。
だからこそ、桃香とちゃんとデートをしたい。
「どこ行きたいとか考えててね?」
「うんっ!!」
この笑顔を見れるなら、俺はなんでも出来そうだ。
「じゃあ今日も頑張ろうか」
「うんっ!」
「あっ、店に入る前に……はい」
いつも来てすぐに渡す桃のアメ。