キミが望むのなら


「もう!悠さん!遅すぎですよっ!!」


「すみません」


「桃香さんも呼びにいってもらってすみませんね」


「い、いえっ!全然!!」


「ほら、悠さん。新しく入ったバイトさん紹介しないと」


美智花さんが従業員を呼ぶ。


「今日からバイトに入ってもらうことになった土岐由佳さんです」


「土岐由佳です。高3です。よろしくお願いします」


従業員の人からパチパチと拍手が起こる。


「高3ってことは、悠さんと桃香ちゃんと同じだね」


「え!?あ、はい……」


従業員の1人が、桃香に話かける。



チッ、桃香に振るなよ。


桃香、困ってるじゃん……


「じゃあもうみんな将来の進学先とか決める時期か~~」


「っ……」


あっ、そういえば桃香にそのこと聞くの忘れてた……


「悠さんはここで修業でしょ?」


「まぁ、そうですね。4代目になるんで」


ここで学ぶことがたくさんある。




< 235 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop