キミが望むのなら
―――――――――――――……
「みなさん、お疲れ様でした」
終った―……
「桃香」
「え?」
あたしの腕を掴んだ悠君。
「ごめん、ちょっと時間ある?」
……え
「う、ん……。じゃあ、着替えて待ってるね」
「あぁ、ごめんな。出来るだけ早く終わらせるから」
「いいよ。じゃ……」
なんの話なの……?
由佳さんのこと……?
それともあたしの将来のこと?
どちらにしろ、それに対しての反応が出来なそう……
「はぁ―……」
深く息を吐き、着替えを終わらせる。
悠君、まだ明日のチェックとかしてるのかな……?
邪魔しないように、静かに更衣室から店に向かった。