キミが望むのなら
よしっ!これで完了と♪
「あれ~、女子高生だ―!!」
……は?
チャラそうな3人組の男が、ニヤニヤしながら近づいてくる。
ウザそう……
クルリと体をひるがえして、そこから離れようとした。
――ガシッ
「ちょっ!ちょっと!」
なのに金髪の男に腕を強く掴まれ、そこから動けない。
「ね、これから遊ぼうよ」
「いやっ!!」
腕を離そうと思いっきり振るのに、その手は離れない。
「少しでいいからさ~。男ばっかりじゃつまらないじゃん?」
そんなの知るかっ!!
「本当にやめて!!」
「いいじゃ……うわっ!!」
……え
「離してやれよ。嫌がってるだろ」
進学校の制服に、茶色の髪。
少しチャラく見える彼。
そんな彼に、あたしの恋の扉は簡単に開いた。