キミが望むのなら


「……え?」


あたしの方を見て、不思議そうに首を傾げる。


「そ、それに、朝は髪の毛もボサボサだしっ……」


「桃香……、何言って……」


「だ、だからっ!!」



頬が熱を持ってくるのが分かる。


きっと今のあたしは真っ赤だ……



「……嫌わないでくれる?」


「……え?嫌う?」


「……ん」


声がどうしても小さくなる。



「一緒に暮らしたら、きっと悠君の思っているあたしじゃないあたしを見てしまうかもしれない……」


「……」


「それで、嫌われるのは……」


「はぁ―……」


――ズキッ


痛んだ胸を、そっと抑える。


――ポンポン



「……え」



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