キミが望むのなら
「……なんか、それわかります」
……え。
まさか答えに、彼女を見た。
そんな彼女の目は、やっぱり俺に似ている気がした。
……だから聞いたんだ。
「ねぇ、キミの夢はなに?」
俺とキミが似ているのかを。
「……え?っ……」
少し動揺したように、俺を見る彼女。
初めて彼女が、俺をちゃんと見た気がした。
「ゆ……め?」
「そう。将来の夢とかさ」
「将来……」
彼女の瞳が、昨日と同じように揺れた。
やっぱり、俺と似ている……
だからなんだろうか……?
彼女にこんなことを聞いたのは……