キミが望むのなら


でも、何も言えない。


理由はただ一つ……


篤志が怖くてたまらないから―……


そんなことがあって、あの公園にもずっと行けない日々。


別に日課になってたわけじゃないけど、あの場所はあたしの安息の地になってたから……



――息苦しい日々だけが、ゆっくりと過ぎ去っていく。


あたしをその場に取り残して―……







--------------------――……



「あっ桃香ぁ!こっちこっち~~」



夏晴れの早朝。


嬉しそうに手を振る、美樹。


「ねぇ、待ち合わせにしては早くない?」


まだ7時半過ぎなんですけど……


「まだ信二君たちとの待ち合わせ時間じゃないんだけどぉ~~」


「はあ!?」


それなのに、こんな早朝から呼び出したの!?




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