キミが望むのなら
それから数十分歩いて、着いた美樹の部屋。
「相変わらず、かわいい部屋ね―」
「えへへ~、そうかなぁ~~」
部屋はザ☆女の子といった感じで、とても可愛らしい。
美樹だから似合う部屋だ。
「桃香も少しくらい、お部屋アレンジしたらいいのにぃ~~」
「あたしは別にいいよ。あれが落ち着くの」
あたしの部屋は、美樹の部屋と比べてとてもシンプル。
特にこだわりもないし……
美樹みたいに、ぬいぐるみを飾るキャラでもないし……
「じゃあさっそく、これに着替えて♪」
そう言って投げ渡された服。
「……こ、これ着るの?」
「大丈夫だよ!桃香なら着こなせる~」
その確証はどこからくるのよ……
「それにその服ね~、美樹には胸の部分が余っちゃってぇ~~。桃香なら胸大きいし、着れるでしょぉ~?」