キミが望むのなら


「べ、別に大きくないからっ!ってか、これじゃ谷間見えるじゃん!!」


「だからこの上着を羽織ってね~」


どんどん衣装ケースから服が出てくる。


どんだけ服を持ってるのよ……


「ねぇ……あたしにこんな女の子みたいな格好似合う?」


「え~、大丈夫だよ~~。美樹は可愛いんだから~」


こんな可愛い美樹に言われても……



「ほらほら~、着て着てぇ~~。あたし、部屋の外に居るからさぁ♪」


「ちょっ!み……」


――バタンッ


有無を言わさないという風に、美樹はドアを閉めて、部屋から出て行った。


「はぁ―……本当に着るの……?」


ジッとその服を見つめ、意を決し、服を着替え始めた。


「……」


着替え終ったのはいいけど……


もう言葉もないです……




< 65 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop