キミが望むのなら
「あっ、ゲーセンに?俺は久しぶりかな?」
「そ、そうなんだ……」
正直、悠君の答えは頭に入っていなかった。
男の子と至近距離で話すだけで、こんなドキドキするんて……
まるで中学生の恋愛じゃない……
……ん?
恋愛!?
いやいや!何考えてんの!あたし!!
違う!あたしには篤志がいるでしょ!?
それなのに、恋愛なんて……
「ね、桃香ちゃん」
「はいっ!!」
「あっ、ごめん。突然呼んだから驚いたかな?」
「あっ……ごめん……」
一人の世界に入っていたせいで、大声を出してしまった。
は、恥ずかしい……///
「ふっ、謝るのはおかしいでしょ?」
「そう……かな?」
「……面白いね、桃香ちゃんて」
……え?