冷たい視線は、甘い罠…。【密フェチ】
パチンッ!!
甲高い音が店内に鳴り響く。
それは、彼の頬をはたく私のビンタの音だった。
店内の全員の視線が私達に集まる。
「ごめん…」
その言葉だけ残して、私はその場から逃げ出した。
店の外に出て冷たい空気にあたると、急に顔が熱くなった。
馬鹿だ…。
あんな奴の言葉にムキになるなんて。
「ちょっと待てよ」
腕を掴まれて、人を掻き分けて進む足を止められる。
振り返ると、あの無愛想男だった。
「放して!!じゃないと叫ぶわよ」
手を振りほどこうとする私の体を引き寄せ、彼の手が私の口を塞ぐ。
そのまま路地裏へと連れて行かれた。
「何すんのよ!!」
「やっと二人きりになれた」
「はぁ!?」
今度は彼の唇が、私の口を塞いだ。
「ここで、しちゃおうか?」
相変わらずの冷たい視線で、彼は私を刺激する。