血塗れの蝶
藍蝶と死蝶
ザザァァ‐‐‐‐‐。
波はあたしの方へ、来たり
引いたりする。
この場所は、なぜか心が癒される。
「…やっぱりここにいたか。」
後ろから声を掛けられ、振り向くと、
『父さん……。』
「好きだな?この場所。」
『1番落ち着くからね。』
「そうか。」
そう言って父さんは
あたしの横に座り、「いるか?」と
煙草を差し出した。
『ん。…いつものじゃないよ?』
「いいんだよ。たまには
変えたいだろ?」
『別に?』
そう冷たく言って、煙草に火をつけた。が、
ザザァァ‐‐‐‐‐。
波のせいで火は消えた。
『役立たずが!』
そう言ってあたしは寝っ転がる。
隣では、「がははッ!!」と笑っている
父さん。
そんなに笑うことないのに…。
しばらくして、生暖かい風が
吹いてきた。そのせいで
砂があたしの顔に掛かる。
『う゛ぇッ!!!!』
そう言いながら起き上がると
また父さんが笑い出した。
『最低……。』
あたしはそう言うと
そっぽを向いた。
「悪い悪い!」
父さんはそう言いながら
あたしの頭をなでなでした。
子供じゃないんだけども…。
なんて思ってると、行き成り睡魔に
襲われた。
それに気付いた父さんは
あたしの頭を父さんの膝に置いた。
「…寝ていいよ?今日は
疲れただろ?明日は学校だし。」
『ん。……ありがとう!』
そう言って瞼を閉じると、その上に
キスを落とされた。
「おやすみ、美王。」
小さく耳元でそう言われ、あたしは
完全的に眠りに付いた。
……おやすみ、父さん。
波はあたしの方へ、来たり
引いたりする。
この場所は、なぜか心が癒される。
「…やっぱりここにいたか。」
後ろから声を掛けられ、振り向くと、
『父さん……。』
「好きだな?この場所。」
『1番落ち着くからね。』
「そうか。」
そう言って父さんは
あたしの横に座り、「いるか?」と
煙草を差し出した。
『ん。…いつものじゃないよ?』
「いいんだよ。たまには
変えたいだろ?」
『別に?』
そう冷たく言って、煙草に火をつけた。が、
ザザァァ‐‐‐‐‐。
波のせいで火は消えた。
『役立たずが!』
そう言ってあたしは寝っ転がる。
隣では、「がははッ!!」と笑っている
父さん。
そんなに笑うことないのに…。
しばらくして、生暖かい風が
吹いてきた。そのせいで
砂があたしの顔に掛かる。
『う゛ぇッ!!!!』
そう言いながら起き上がると
また父さんが笑い出した。
『最低……。』
あたしはそう言うと
そっぽを向いた。
「悪い悪い!」
父さんはそう言いながら
あたしの頭をなでなでした。
子供じゃないんだけども…。
なんて思ってると、行き成り睡魔に
襲われた。
それに気付いた父さんは
あたしの頭を父さんの膝に置いた。
「…寝ていいよ?今日は
疲れただろ?明日は学校だし。」
『ん。……ありがとう!』
そう言って瞼を閉じると、その上に
キスを落とされた。
「おやすみ、美王。」
小さく耳元でそう言われ、あたしは
完全的に眠りに付いた。
……おやすみ、父さん。