血塗れの蝶

危険な状況・・・~琥畏side~

『美月組が勝手に動いた。
 それだけか…?』

美王が総長顔でそう言ってきた。

まぁ、無理もない。
勝手に乗り込んできて、幹部も
下っ端もみんなやられてたんだ。

俺でも許せねぇー。

『聞いてるのか?』

「あ、悪ぃ。聞いてる。まぁ、俺の
 指示ではないのは本当だ。」

『そうか…。』

「いったいどうなってんだよ…?」

俺がそう呟くと、美王は身震いした。

「どうかしたか?」

『…いや、なんでもないよ?
 なんか、嫌な予感した
 だけだから…。』

美王…。お前の嫌な予感は
的中するから怖ぇんだよ…?

『あ、そうだ。悠斗達、吊るした
 まんまだった。下ろしてくるね?』

「あぁ。」



しばらくして、美王は悠斗達を
引きずって部屋に入ってきた。

コイツ等、失神してるよ…。

『起きろ~?起きろ~?』

失神してる尚人をペチペチッ
叩く美王。

それでも起きない尚人に、少し
ピキッときたらしく、少し殺気……
いや、メチャクチャ凄い殺気を出して

『起きろやゴラ゛ぁ!!殺されたい?
 殺されたいんだね?殺して
 あげるよ?』

そう言いながら尚人を、思いっきり
殴っていた。

よく、あれで起きないよな?

殴っても起きない尚人に、ビキッと
きたらしく…、キレたらしい。

いったん尚人を放したっと思ったら、奥から
氷水を持ってきた。

ザッパァァァ‐‐‐‐。

それを尚人にぶっ掛けたのだった。
しかも、黒笑で…。

そして、おまけ的な感じでスコーンッとバケツで
尚人の頭を叩いた。

「冷てぇぇ!!何すんだよ!!?」

『起きないのが悪いんだよ?
 それとも、永遠に起きれないように
 しよっか?どうする?』

ニッコニッコしながら
黒~い笑いをしている美王。

マジ、怖いから…。

「ヒィィッ!!すみませんッ!!」


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