血塗れの蝶
「お前・・・。」
雄牙さんは有り得ないという顔でそう言った。
ハッ
夢中に走ってて気付かなかった俺は、
今更だが、美月組だったことを忘れていた。
「なぜお前がここにいる!!・・・まさか?」
雄牙さんは、そう言うと更に眉間に皺を寄せた。
「まさか、お前が美王の彼氏じゃないよな!?」
「・・・はい。」
「ッ~~!!テメェ、なにが目的だ!!
組の情報か?美王の族か?・・・それか、
・・・全部か!?」
「違います。組も族も関係ありません!
俺は美王、ただ1人。それしか入りません。
・・・そんなことより、美王は
どうなるんですか!?」
俺がそう言うと、雄牙さんは俺の胸倉を
掴んで大声で怒鳴った。
「そんなこと、教えられるわけがないだろう!!?
いいか?美王の男がお前だと知った以上!!
お前と美王をくっ付かせるわけにはいかないぞ!?
今後一切、美王に関わるな!!!」
雄牙さんはそう言って、俺を突き放した。
そして、俺は追い出された。
もし、美王が普通の家だったら?
もし、俺が普通の家だったら?
もし、2人が普通の家だったら?
どんなに嬉しいか・・・。
なんどもそう思った。
家まで送りたくても、遅れない。
家に連れてきたくても、連れて行けない。
周りに「俺の女だ」って、言いたくても言えない。
好きだ・・・。美王・・・。
雄牙さんは有り得ないという顔でそう言った。
ハッ
夢中に走ってて気付かなかった俺は、
今更だが、美月組だったことを忘れていた。
「なぜお前がここにいる!!・・・まさか?」
雄牙さんは、そう言うと更に眉間に皺を寄せた。
「まさか、お前が美王の彼氏じゃないよな!?」
「・・・はい。」
「ッ~~!!テメェ、なにが目的だ!!
組の情報か?美王の族か?・・・それか、
・・・全部か!?」
「違います。組も族も関係ありません!
俺は美王、ただ1人。それしか入りません。
・・・そんなことより、美王は
どうなるんですか!?」
俺がそう言うと、雄牙さんは俺の胸倉を
掴んで大声で怒鳴った。
「そんなこと、教えられるわけがないだろう!!?
いいか?美王の男がお前だと知った以上!!
お前と美王をくっ付かせるわけにはいかないぞ!?
今後一切、美王に関わるな!!!」
雄牙さんはそう言って、俺を突き放した。
そして、俺は追い出された。
もし、美王が普通の家だったら?
もし、俺が普通の家だったら?
もし、2人が普通の家だったら?
どんなに嬉しいか・・・。
なんどもそう思った。
家まで送りたくても、遅れない。
家に連れてきたくても、連れて行けない。
周りに「俺の女だ」って、言いたくても言えない。
好きだ・・・。美王・・・。