海のナミダ
河川敷までの道のり…
何話そう…。
しか考えなかった…。
長いよぉ…。
河川敷がこんなに遠いと思ったの
はじめてだから…Σ
「藍〜♪」
「鈴〜…;;;;;;;;;;」
「どうだった?あたしからのプレゼント♪笑」
「うぅぅ…ありがとう。でもなにも話せなかった…。」
「えぇぇ!!??まぁ、そうだと思ったケドさあっ」
「最悪だぁ――!!!!!」
「最悪だね。でも先に向こう行こうよ。みんな待ってる。」
「あ、はい…。すいません。」
河川敷まで圭太君は
黙ったままだった…。
あたしも黙ったままだった。
ひたすら歩いていた。
一度だけ手がふれて
ふれた部分がずっと熱かった。
あぁ、ほんとに
この人の事好きなんだな。
って思ってたんだ。
この時だけはあたしも
余計な事を考えなかった。
てゆうか考えるひまなんて
一度もなかった。
鈴がくれたプレゼントを
あたしは無駄にしてしまったケド…
あたしにとってすごく
幸せな時間だったんだ。