囚われ姫~星屑は寵姫となりて蝶姫となる~
今宵の神崎さんのお胤があたしの中で育てばそうなるだろう。
ならなければ大学卒業までお預けを食らう。
「夕俟様」
「んだ?」
普段より求めたくなる甘い表情にあたしはドキッとする。
「もし、今宵の夕俟様のお胤があたしの中で育つのなら、どんな名が良いかな?」
「男なら蕾牙[ライガ]かな。刹那は?望まないの?」
「あたしは女の子なら、夕俟様の“俟”と刹那の“那”で俟那[マナ]が良いなぁって。…単純?」
「良いじゃん。刹那に似るのかな?」
ならなければ大学卒業までお預けを食らう。
「夕俟様」
「んだ?」
普段より求めたくなる甘い表情にあたしはドキッとする。
「もし、今宵の夕俟様のお胤があたしの中で育つのなら、どんな名が良いかな?」
「男なら蕾牙[ライガ]かな。刹那は?望まないの?」
「あたしは女の子なら、夕俟様の“俟”と刹那の“那”で俟那[マナ]が良いなぁって。…単純?」
「良いじゃん。刹那に似るのかな?」